かがやく先輩

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現地レポート

岡山大学EPOK ケント大学(イギリス) / 法学部 新居みちるさん

1,留学したきっかけ

高3の頃から,大学生になったら留学してみたいとぼんやりと考えていましたが, 本気で留学したいと思うようになったのは,大学に入ってからだと思います。
正直なところを言うと,一年間の浪人を経て(第一志望ではなかった)岡山大学に来た頃は, このまま岡山で普通に授業をうけてサークルでもして生活しているだけではダメなんじゃないか, という焦りがなんとなくありました。高校が進学校だったせいもあってか,旧帝大以上に行かないといけない! という変な義務感が膨らんでいたんだと思います。今はこんな風には思っていませんが。
まあとにかく,自分に対する不満を持つ中で,留学すればなにか自分を成長させることができるんじゃないか, と考えるようになったことが留学を目指したきっかけです。

2,滞在先について(気候,治安,生活など)

ケント大学は,カンタベリーというイギリスの南部の街にあります。私が到着したのは9月中旬でしたが, 薄い上着の下は半そででも大丈夫でした。といっても,やはり夜は冷え込むので,油断してはいけません。 私の失敗談ですが,夜遊びに行った帰りにバスを長時間待っていた時は,寒さで死ぬかと思いました。 また,部屋の中でも底冷えするかもしれないので,部屋着も暖かいものをよういした方がいいかもしれません。
いまだに暖房(オイルヒーター)の使い方がよく分かりません。どうやら部屋ごとに調節するのではなく, 建物全体でon off を管理しているようです。私の部屋のオイルヒーターは, 昼はついているのに夜になると切れるというよくわからない仕様になっています。 毛布をかぶっていれば暖かいので,そんなに気にしていませんが。
私は大学内の寮に住んでいるので,市街地の治安はよく分かりませんが,悪くはないと思います。 ホームレスは一定数いますが,それはイギリスのどの町でも同じだと思います。 むしろ大学内のほうが騒がしいのではないかと思います。大学内にバーやクラブがあるので, 火曜の夜(水曜に休みの学生が多い)や金曜・土曜の夜は,酔った学生が叫んだりしてやかましいです。
市街地までは,片道歩いて約30分,バスで約15分ほどです。 Primark やMark & SpenserやBoots(薬局),その他いろいろな店が密集しているので, 買い物に困ることは無いと思います。ブランドものの服はさすがに売っていませんが。
娯楽施設といえば,劇場(多分ミュージカルを見ることができる),映画館,カフェ,パブ,などがあります。 こじんまりした街ですが,1年弱留学するぐらいでは飽きないんじゃないかと思います。

新居みちるさん

最初の一週間同じ寮に住んでいた子たちとパーティー

3,滞在中の出来事について(履修している講義,課外活動等について)

履修について
Autumn term(9月中旬~12月中旬), winter vacation(1ヵ月間), spring term(1月中旬~4月上旬), spring vacation, exam term (5月中旬~6月中旬) に分かれています。
私の交換留学の決まりでは,一学期につき60credits分 履修登録しなければいけないことになっています。
秋学期は4つのmoduleを取りましたが,かなりしんどかったです。予習(主にreading)がかなり大変でした。 春学期はせめて3つにしようとmoduleの選択を調節したのですが,認められず,結局4つ履修することになりました。
ちなみに,履修内容は,
秋学期 Introduction to Political Thought 15credits
Intro. to International Politics 15
Intro. to Political Science 15
Religion in Contemporary World 15
春学期 Intro. to Conflict Analysis & Resolution 15
Analyzing British Politics Today 15
Law and Social Change (<-- 2,3年生向けなせいか,一番難しく感じる) 15
Intro. to International History & International Relations 15
私の所属はSchool of Politics and International Relations (POIR) ですが,交換留学生なので, どの学部の授業でも取れます。例えば上記のReligion… やLaw and ...は別の学部のものです。
何が言いたいかというと,他の学部であれば30 credits per moduleしか履修しなくてよい学部もあるので, 一学期につき4つも履修せずに済んだのになぁと少し後悔しています。
加えて,他の学部でも面白そうな授業が沢山あるので,留学前に大学のサイトでもっとしっかり調べておけばよかったと思います。

課外活動について
積極的な課外活動はしていません。おもな理由は私のキャパオーバーです。 まず,授業についていくのに精いっぱいです。また,Model United Nation society に興味があったのですが, 私の英語力ではとても無理だなと。なので,とりあえずJapanese society に入りました。 Japanese Society といっても日本語を話すことはほとんどないので,英語を話す練習になります。 あと,日本に興味のある生徒が来るので,友達が作りやすいです。
あとは,Current Affair Society が定期的に講演会を開くので,たまに聴きに行っています。
私は参加していませんが,ケント大学にはいろいろな文化系のsocietyや 運動部が100 種類ほどあるので, やりたい人はやればいいんじゃないかと思います。
岡大のサークルや部活になくて,留学生の多いケント大学ならではだなと思ったものと言えば, Indian Society, Caribbean Society, Arab Society, French Society, Korean Society など, いろんな文化に特化したSociety があるということです。 一番印象的・衝撃的だったのは,Israel Society とPalestinian Societyが交流会を開いていたことです。 セキュリティのため,開催場所は参加者にしか通知されないようになっていました。(ちなみに私は行っていません。)
このように,課外活動に関しては,積極的というか成果が目に見えるようなことはできていません。 ですが,授業内容自体がそもそも自分のやりたいことですし,実際に大学が素晴らしい授業内容を提供してくれているので,充実感はあります。
岡大のキャリアセンターの方に,授業+αで課外活動もやったほうがいいと言われたことがあるので多少の不安感は残っているのですが…。

新居みちるさん

Religion in contemporary world の様子

新居みちるさん

冬休み中Natural History Museum へ

4,後輩のみなさんへ

第一に,多少自信がなくても,怖がらずに積極的に動くことが大事だと思います。 図書館や自分の部屋の外に出ていけば,気分もリフレッシュできるし,良い事が起こる確率もあがるので。 また,より気楽に自由に動き回れるように,英語力を上げる努力は留学が始まる前に最大限やっておくべきだと思います。 (やっておくべきだったなあと今になって後悔しています)。 私の場合,留学を目指していたくせに,英語のドラマや映画を見るといった自然な英語に慣れる努力をしていませんでした。
第二に,普段から好奇心をもって知らないことはすぐ調べ, さらにその事柄について何かしら自分の意見・感想を持つことを習慣づけた方がいいと思います。 というのも,イギリス人学生や他の国から来ている留学生は日頃から政治・経済など,自分たちの住む世界で何が起こっているのかについて話すことに慣れているようです。 バイト先の店長の愚痴を言うのと同じような気軽さで,政治について話しているように見えます。 セミナーでは,必然的に彼らと話さなくてはならないので,あまりに無知(特に国際情勢や日本のことについて)だと,恥ずかしい思いをするかもしれません。 知識をひけらかすのは良くないと思いますが,使うべき時に使えるように,引き出しを増やしておくのに越したことは無いと思います。
最後に,ここまで私の反省の意味もこめて長々とアドバイスのようなこと書いて来ましたが,留学中は,うまくいかないことがあったとしても, 上手に自分をごまかして,ストレスを溜めすぎないようにしてください。気楽に,安全に留学生活を送れることが一番大事だと思います。

5,その他 自由記述

交友関係は良好だと思います。
イギリス人の親友ができたのはラッキーでした。よく一緒にパブに行ったり,たまにlanguage exchange をしたりしています。
上に’自然な英語’と書きましたが,イギリスの場合,イギリス人の中でも訛りがかなり違うし, 留学生は様々な国・地域から来ているので,何が’自然’な英語なのか最近わからなくなってきました。 「インド人は訛りがきついから~」というような言い訳は通用せず,気休めにしかならないなあと感じています。 例えば,私の英語も結構なまっていると思いますが,インド人の友人(英語に幼い頃から親しんでいる)は私の言っていることを理解してくれます。 訛りがきついもの同士でも会話は成立しているので,結局はボキャブラリーの多さがものを言うのかなあと感じています。 したがって,’自然な英語’というのはスピード感だけの問題ではない,ということに最近気づきました。

新居みちるさん