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CLS生と和紙で彩る風鈴づくり

2023年7月28日(金)
照りつける陽ざしと蝉の声が鳴り響く津島キャンパスで涼しげなイベントが開催されました。
 

CLSプログラム~スペシャルイベント~
『手漉き和紙を貼るガラス風鈴づくり』
 

参加したのは,CLSプログラムで来日中のアメリカ人学生とランゲージパートナーの日本人学生たちです。
 

このイベントを企画したのは
Gコース生布こころさん(グローバル・ディスカバリー・プログラム3年)
 

★布こころさんにインタビューしました★

 

イギリス留学中にジョンソン首相の人形とおどける布さん

 

Q. とても素敵なイベントですが思いついたきっかけはあるのですか?

布さん
 CLS生が学んでいる日本文化のテキストに和紙が紹介されていたんです。
 私は岡山大学のデータサイエンス部(以下,DS部)に入っているのですが,
 その活動の中に「和紙部門」というのがあるんです。
 そこに発想を得て,CLS生に喜んでもらえるような日本文化を伝える
    イベントができないかなと考えました。
 

Q. 材料や教えてくれる講師の方を探したり,準備は大変だったのでは?

布さん
 今回は特別にDS部「和紙部門」にも協力をお願いして,
 昔ながらの製法で和紙づくりに取り組む「神代和紙保存会」から
    講師をお招きすることができました。

 材料の準備などもDS部の協力なしにはできなかったので
 とてもありがたかったです。

Q. 講師の方について少し教えていただけますか?

布さん
 新見市には古くから奥備中神代和紙という伝統的な和紙があるのですが
 ”紙すき職人さん”の減少により,技術や伝統を継承していくために
 つくられた「神代和紙保存会」のメンバーから
 土屋俊介さんにお願いしました。
 和紙でつくったコ-ヒーフィルターを商品化したり,
 和紙文化を広める活動にも取り組まれている方です。

 

 

 

 ★講師:土屋俊介さん★
新見市の地域情報発信タウン誌「にいみいろ 2023年3月号」”にいみびと”で紹介されています。
 

 

Q. 布さんも和紙を使った体験は初めてだったのですか?

布さん
 和紙というと,和室の壁紙や襖などに使われているぐらいの認識しかなくて。
 実際にさわってみると,普通の紙とは全然違うんです。
 和紙でしか味わえない感触や温かみのある風合いにとても魅力を感じました。

 

 

Q. 参加したCLS生たちの反応はいかがでしたか?

布さん
 事前の希望アンケートでも興味があるのはわかっていたのですが,
 実際に作品づくりを体験してみたら,すごく楽しんでくれたのでよかったです。

 

Q. イベントの様子を教えてください。

布さん
 最初に作業の方法を説明してから実際につくりはじめました。
 和紙を使った工作は簡単で,ちぎるかハサミで切るかの2種類。
 細かいパーツはエンピツで下書きしてハサミで切った方が上手にできますが
 
水でふちどりして手でちぎると,ふわふわした和紙の風合いがでるので
 みんなは組み合わせながらつくりました。

中央に作品の見本が飾ってあります。みんな真剣!

 

CLS生と日本人がペアになって挑戦しました

 

 

Q. みなさん上手で可愛らしいデザインの作品たちですね。
 
布さん
 机にスマホを置いて,デザインの参考になりそうなものを検索して探してました。
 やっぱりスイカとか夏らしい作品が多くなったのですが
 CLS生には,自分の住んでいるアメリカの州旗をデザインした子もいました。

夏らしさ満点の作品

州旗をつくってくれました。どこの州かわかるかな?

 

布さん
 講師の先生が消しゴムハンコを30個くらい持ってきてくださっていたので
 みんな夢中になって和紙に押してました(笑)

細かい作業もみんなでやると全部が楽しい時間♪

 

ネコをあしらった和紙(消しゴムはんこで作った作品)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q. CLS生たちのために何か工夫されたりしたのですか?

布さん
  CLS生たちは日本語を学んでいますが,すべては理解できないので
  講師の方にはゆっくりお話いただくようお願いしました。
  DS部で使用している作業を紹介する動画を提供してもらったのですが
  漢字がたくさんあったので,ひらがなに変換したり
  むずかしい専門用語の説明では写真を活用したりしました。
   


  和紙をつくる過程や作業の説明では,保存会の方に動画を用意していただきました。
 


Q. イベントのためにがんばって準備されたんですね。

布さん
  イベントの企画や開催は初めてではなかったのですが,
  今回は外部から講師をお呼びして,打ち合わせもオンラインだったので
  細かい内容まで事前に打ち合わせしておかないと心配で
  それがちょっと大変でした。
 


Q. 最後にGコース生の視点からこのイベントを開催してみてどんなことを感じましたか?


布さん
  ただ和紙を紹介するだけのイベントで終わらせたくなかったんです。
 


  今回,岡山の新見というところに伝統的な奥備中神代和紙があって,
  昔は盛んだったけれど,どんどん職人さんが減ってしまい,
  おばあちゃん一人になってしまったときに,
  和紙や紙すきの技術に魅せられて共感した若い人たちが次第に集まって
  職人になったという経緯を知って,
  過疎化の厳しい現実や文化の継承の難しさ・大切さを感じました。
 


  そういった現状を実際に携わって生きている職人さんから聞けたということは
  私たちのように和紙になじみのない世代にとっては
  とても意味のあることだと思います。
 


  今回,講師やDS部との打ち合わせで必ず出ていたのが
  CLS生たちがどんなところに興味を持つのかという点でした。
 


  実際に一緒に体験してみて,楽しさや魅力は伝えられるけれど
 「自分が日本の文化をどう発信していくか」というところでは
  あらためて考えさせられたような気がします。
 


  私も留学先で海外の人に日本文化を伝えようとしたとき
  何度となく難しさを感じてきました。
 


  今回,CLS生のことをいろいろ想像しながら
  いろんな細やかな工夫を凝らしたり,
  実際に一緒に作業する時間を通じて
  「ああ,こんなふうに紹介したらいいんだ」と感じる場面を経験できたことは
  私にとっても学びの収穫になりました。 
 


  講師の土屋先生には暑い中,遠方からお越しいただきましたが
  CLS生たちがパートナーの日本人学生と一緒に
  笑顔で作品づくりに取り組む様子をみると,
  「日本の思い出ができてよかったな」
  「大変だったけどやってよかったな」
  と満足感でいっぱいになりました。
 

   ご協力くださった「神代和紙保存会」の方々と岡山大学DS部のメンバーにも感謝しています。
 

★ご紹介★ 
岡山奥備中神代和紙のホームページ

 


手漉き和紙を貼ってガラス風鈴づくり

 

 

土屋俊介さんのInstagram

 

 

参加者全員で・・・素敵な思い出になりました。先生ありがとうございました!(後方で枝をかかげているのが土屋俊介先生)