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GコースOB松本颯太さん特別講義および交流イベントを開催


2024年2月1日,本学法学部卒業生でGコース第5期生の松本颯太さんを
講師としてお招きして,特別講義を開催しました。

松本颯太さん~かがやく先輩インタビュー~はこちらをクリック

本学在学中に留学やさまざまな国際的な活動に取り組み,
卒業後はJICA(独立行政法人国際協力機構)職員という国際協力の分野に進んだ松本さんは,
「なぜグローバルな経験が大切なのか?~JICAで働くGコース卒業生の視点より~」と題して,
前半ではJICAの組織や事業について事例を挙げながら説明されるとともに,
ウガンダでの海外研修で目の当たりにしたJICAが取り組む途上国支援の実態
(インフラ整備への資金協力・自立した生活ができるような技術協力など)についてわかりやすくお話されました。

JICAの組織と事業について説明する松本さん

 

面白いアイデアがあれば若手・シニア問わず企画を提案できる
JICA内部の新規事業アイデア公募から2018年度に誕生した事業
「JICA Innovation Quest(ジャクイエ)」第3回開催において
松本さんも参加されたエピソードを楽しそうにお話される様子は,
SDGsアンバサダー世界ビジネスコンテストに意欲的に取り組まれた学生時代を彷彿とさせるようでした。

 JICAの支援内容が「技術者たちが途上国に技術を支援している」といった
固定的な協力メニューが多いことに着目し,
「JICAだけではSDGsの多様な課題に対応できないので,
途上国のニーズに応える新しい国際協力を作り出す場所が必要なのではないか」という問題意識から生まれたこの企画は,
官民を超えていろんな立場の人が集まりチームを組んでオープンイノベーションを行うもので,
松本さんは「外部との共創によって革新的なアイデアが創出されるとても良い場だと思う」と活動を振り返りました。

One Young Worldの映像に注目する聴講学生たち

学生時代のグローバル活動を紹介する松本さん.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半では,在学時代に経験したEPOK留学やOne Young Worldなど
数々のグローバルな経験で出会ったいろんな人々とたくさんの関わりを通して
「自分の当たり前が異なる価値観では当たり前ではないこと」に気づかされたこと,
なぜ国際協力をやってみたいと考えるようになったのか,その経緯と想いを
熱く語りました。

 

聴講した学生からは,途上国支援の事業規模や海外で働く際に必要な語学力,
国際紛争にある国への関わり,学生生活で取り組める国際的な活動を選ぶポイントや
松本さんのキャリアステップなどについて,
ライブでの質問以外にもリアルタイムQ&Aツールを通じて多くの質問が寄せられ,
活発な質疑応答が繰り広げられました。

授業後,聴講した学生からは,
「社会課題に関心がなくても不自由なく生きていける人を取り残さずにどう巻き込むかを考えるということ」

「To Do よりTo Be,自分がどうありたいのかが大切」という言葉に考えさせられたという感想が寄せられました。

 

この講演については,岡山大学Alumni(全学同窓会)HPでも紹介されました。

 

 

翌2月2日には,留学準備デスクとの共催により
「留学経験や国際的な活動をキャリアに活かしたい! ☆活躍されている卒業生を囲む座談会☆」と題し,
在学生との交流イベントを開催しました。

留学経験者~これから留学や国際的な活動に挑戦する学生たちが集まりました

 

留学や国際的な活動に挑戦するGコース生を
中心に集まったこの座談会には,
松本さんのほかに,同じくOBの中澤拓也さん(現:ヘルスシステム統合科学研究科在学) も加わり,
留学準備デスクの学生スタッフとともに,
進路や就職に向けて同じような悩みを持つ学生たちの相談に実際の体験談を交えながら
一つ一つ丁寧に答えていました。

質問する後輩の言葉に耳を傾ける先輩

 

サプライズで駆けつけてくださった中澤拓也さん

留学準備デスクスタッフ松ケ野萌子さんから留学についてのアドバイス

留学準備デスクスタッフ布こころさんから就活にまつわるお話

松本さんの言葉をメモする後輩たち

 

 

最初は少し緊張気味だった学生たちも
気さくに何でも答えてくれる先輩たちの雰囲気に
次第に気持ちもほぐれてきたのか
予定時刻を過ぎても質問が続くなど
終始和やかな座談会となりました。

終了後には
「留学中だけでなく帰国してからの大学生活も
 自分がどのような意識で過ごすのかで

   その経験を活かせるかどうか全然違う。
  いろんな立場の先輩方のお話が聞けたので

  とても勉強になりました。」
「国際機関をめざした先輩の就活の実態を聴くことができたので
   参加してよかったです。

   選択肢がいろいろあって,進路について
   迷走していたところだったのですが,

   先輩たちも同じように悩みながらも
   自分の進む道のために努力されたお話は

  とても参考になりました」といった声が次々に届きました。

 

また今回のイベントでは参加者同士が交流できる時間もあったので,
同じような夢や目標,悩みを持つ他の参加者と知り合って情報交換するなど
コミュニテイを広げるきっかけの場にもなったようです。

 

 

 

 

松本颯太さんからのメッセージ

コロナ禍で思っていたような大学生活プランを送れていない方や
留学や国際イベント,就活・・・とたくさんの「やりたいことリスト」が頭にあって焦りや不安を感じている方など,
皆さんそれぞれ,もがきながらも前に向かって進んでいるのだろうなと思いました。
 
そして何より,社会課題やグローバルのことにとても高い関心を持ち
自分事としてできること・やりたいことを考えておられ,かつそれを自分の言葉で口に出せていることに驚きました。
僭越ながら,ぜひ今後も自分の「ワクワクするアンテナ」を大切に,突き進んでいっていただきたいなと思いました。

繰り返しの部分もありますが,改めて。

ぜひ,To Doと同時にTo Beを考えてみてください。
〇〇に参加する,✕✕の職業に就く,という目標もとても大事ですが、
同時に,「それらを通してどんな人間になりたいのか」を考えてみることで,
1つ1つのイベントでブレることなく進んでいけると思います。
 

さらに言うと,「自分がどんな人になりたいか」をさらに推し進めて,
「どんな社会でありたいか」を考えること,
つまりTo Beの範囲を自分から社会に広げて考えてみることも,
自分の人生を掛けたやりがいを見つけるうえで非常に大切だと思います。

今すぐに分からなくても全然大丈夫ですし,生涯考え続けていくものだと思うので、心の片隅において今後過ごしてもらえればと思います。

微力ながら、いち卒業生として心より応援しています!

Gコース担当より
今回,ポスター作製や司会進行,会場準備などご尽力くださった
留学準備デスクの学生スタッフのみなさん,ご協力ありがとうございました!
おかげで松本さんも中澤さんもとても喜んで,楽しんでくださいました。