インタビュー
大学入学時の漠然としたモヤモヤ
前期日程で第一志望に落ち,中期日程で受験日を間違え失格し,滑り止めなしの崖っぷちで受けたのが岡山大学でした。
あの時は他に選択肢が少なかったので,受験で全滅したら,
バイトしてお金を貯めて,ワーキングホリデーでオーストラリアに行こうと本気で考えてました。
なので,その頃から,海外に何かしら興味を持っていたと思います。
大学に入れば,本気で勉強したい人たちが集まっていて,化学構造や英語の勉強法などを,間を忘れて語り合えたりできると思っていました。
だけど,入学後はそういう人たちとすぐにはめぐり合えなかったです。
「大学でなにかやりたいけど,なにをすればいいか分からない。」
こんなモヤモヤを持っていた時に,副専攻であるGコースの募集を見て,応募してみました。
価値観のアップデート
学部と違ってGコースでは,グループワークと発表が
メインとなる授業が多かったです。
率直な意見を交わす機会が多いだけに,
学部を超えた友達が自然と増えていきました。
1年生の夏には,「留学」や「語学研修」が
会話の中で挙がることが増え,
一人暮らしで贅沢はできない環境でしたが,
奨学金などを活かしてどうやって留学に行こうか
本格的に考えるようになりました。
そう考え出してから,実際に渡航するまでの期間が,
大学生活の中で一番生き生きしてたかもしれません。
特に,Gコースの英語プログラムにある「IRC」,
学内の「国際シェアハウス」での共同生活,
「トビタテ!留学JAPAN」のコミュニティで
出会う人たちとはみんな良い意味で変わり者です。
彼らとは,たわいもないテーマ
(宗教ってなんだ?多様性ってなんだ?とか)
に本音と本気でぶつかることができました。
様々なバックグラウンドを持つ人たちと話するうちに,
「こんな感情持つ人もいるんだ!」
「こんな働き方があってもいいんだ!」みたいに,
価値観がどんどん更新されていきました。
もちろんニューヨークでの留学も例に漏れなかったが,
留学中はどちらかというと自分を見つめ直す時間が
たくさんできました。
何をすればいいか分からなくてさまよっていたのに,
留学から帰ってきた頃には,
自分の軸を持ちながら多種多様な人を繋げるような
「変換アダプタ型人間」にまずなりたい
と思うようになりました。
大学でやりたいことが分からない/定まらない人へ
尊敬している人のひと言や,頑張ってる人の後ろ姿で,
こんなこと自分もやってみたいかもという小さな感情から,
やりたいことが徐々に見えてくるものだと思います。
なので,やりたいことが決まっている人は,
ほんと幸運だと思います。
まだその小さな感情に気づいていないとしたら,
人に会ったりイベントに参加したりして
活動範囲を広げるのも良し,
自分のルーツを知るために
これまでの自分を振り返ってみるのも良し。
僕の場合,そうしたきっかけがGコースの応募でした。
♠♣♥♦ プロフィール ♦♥♣♠
岩田竜馬(いわた りょうま)
大阪府出身,幼少期から上海に8年ほど滞在
常翔学園高等学校出身
2017年4月 岡山大学薬学部創薬科学科入学
同月 Gコースに所属
2017年10月 第8期官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム:理系人材コースに合格
2018年2月 岡山大学キャンパスアジア「中韓ワークショップ」に参加
2018年3月-7月 岡山大学国際シェアハウスで留学生と共同生活
2018年8月-2019年5月 ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校(アメリカ)に約9ヶ月留学
2019年10月-2021年3月 岡大生の留学相談窓口「留学準備デスク」メンバーとして活動
※岡山大学交換留学制度「EPOK」と「トビタテ!留学JAPAN」理系人材コースを併用して,ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校に留学した。