インタビュー
Gコースで出会いに恵まれ、いろんな価値観に触れたことがモチベーションの源泉になった
いざ大学生活4年間を振り返ろうとすると、感慨にふけるだけで時間が過ぎていってしまいそうです。
それほど、たくさんの仲間に出会い、様々な経験をして、思い出で溢れる大学生活は、間違いなくこれまでで最も充実していたように思います。
僕自身、もともと何かバックグラウンドがあったとか、活動的であったというわけではありませんでした。
田舎の狭いコミュニティで育った自分はまさに「井の中の蛙大海を知らず」といった具合に、
広い視野も価値観も持ち合わせていませんでした。
大学に入って、これまでとは比べ物にならないほどたくさんの人と出会い、
そして高校までと違って「みんなと一緒」行動すればよかった環境から、「自分が何をするか」が試される環境へと放り出されました。
そんな中で、特にGコースで学部や学年を超えた出会いに恵まれ、いろんな価値観に触れたことが、
もっと様々な人と関わりたい、新たな視野を持ちたい、何かチャレンジしたいといったモチベーションの源泉になったように思います。
1年生で初めての国際協力に携わる活動を体験
大学1年生の時には、先輩と一緒に国際協力を行う学生団体を立ち上げました。
途上国でのプロジェクトのための資金集めに苦労したことはもちろん、
一つの組織を作り上げることの難しさ、
それぞれの人の個性・良さを引き出せるリーダーシップの大切さを学びました。
紆余曲折を経て、大学3年生の時には、
ネパールに図書館を建てるというプロジェクトを達成することができました。
初めての海外がEPOKで1年間の留学!
大学2年生の秋から3年生の夏頃にかけて
岡山大学のEPOKという交換留学制度を使って
イギリスのエディンバラ大学に留学しました。
大学1年生の春休みに初めての海外(飛行機さえ初でした…)を経験した僕にとって、
長期留学はそのすべてが新鮮で刺激的でした。
言語面や環境の変化でしんどいことも多くありましたが、
心から行って良かったと言えるほど、
たくさんのことを学び、成長できたと感じています。
One Young Worldへの参加によって、自分のめざす道に光が射した
もう一つ印象深いのが、大学3年生の時に日本代表団の一員として参加した
One Young Worldサミット(世界ユースサミット)です。
これは、年に一度、世界190カ国以上から若者が集い、
世界的リーダーとともに社会課題の解決を目指す国際サミットで、
僕は2019年に開催されたロンドン大会に参加しました。
ここでは、毎日いろんなセッションを通して、世界各国から集まった参加者たちと話しあいます。
多様な価値観や、自分には想像すらできないような壮絶な経験に触れることで、
彼らから刺激を受けたことはもちろんですが、
「自分にできること」「自分だからこそできること」は何だろうと真剣に考え抜いた数日間を経て、
主体的な視野も広がったように思います。
岡山大学高度実践人(グローバル)に認定後のインタビュー記事
できることには何でも挑戦!ビジネスコンテスト,留学準備デスク・・・
これらの他にも、Gコースで出会った友人たちと
ビジネスコンテストに参加し、
半年以上に渡って悪戦苦闘、時には対立しながらも、
力を合わせ全国入賞することができたことや、
英語で行われる授業で先生の進行を遮るほど
白熱した議論を繰り広げたこと、
海外から岡大に来る留学生や
海外留学をめざす岡大生の支援をする活動をしたこと…。
ふりかえると数えきれないくらいの経験ですが、
全てが忘れることのできない思い出であり、
一つ一つが僕を成長させてくれました。
また、留学を始め様々な経験を通して、
英語力も大きく伸びました。
わかりやすいもので言うと
TOEICやIELTSのスコアはメキメキと上昇、
海外の人との交流や英語でのディスカッションや
プレゼンテーションにも、
いろんな経験を重ねることでどんどん慣れていった感覚があります。
Gコース生たちが出場した世界ビジネスコンテストHultPrize岡山大学大会の記事はこちら
「グローバル人材とは何か」Gコース生としての経験からの思い
さてさて、色々と書きましたが、
Gコース・岡大には様々な経験の機会が溢れていることを
少し感じてもらえていたら嬉しいです。
僕が思うに、Gコースは何も「国際的な学生」に
なるためのものだけではないと思います。
「グローバル人材とは何か」というのは
きっとはっきりとした正解のない難しい命題ですが、
日本の外の世界だったり、大学の外のコミュニティだったり、
生活の外の社会課題だったり、
自分より外の他者だったりに目を向けること、
幅広い視野で触れようとすることが、
多様な価値観を持ちつつも、自分の興味関心を
さらに深めていくことに繋がっていくと思います。
現に僕も、色々な経験を通して視野が広がり、
グローバルに大きなスケールを学べたからこそ、
ローカルに何がしたいのか、自分は特にどういった関心を持っているのかが
段々と見えてきました。
そんな僕は岡大を卒業後、国際協力の分野で働きます。
かねてより関心のあった分野であることはもちろん、
グローバルな経験を経たからこそ得た「日本の社会課題」というローカルな興味に取り組むべく、
途上国と日本が互いに裨益するような、双方向的な国際協力を追求していきたいと思っています。
★みなさんに伝えたいメッセージ★
最後に、すごく恐縮しつつも、岡山大学で、そしてGコースで自分の世界がすごく広がった人間として、
これから大学生活を謳歌される皆さんに何か言えればと思います。上でも触れましたが、
高校までと比べて、大学は自由で、行動の幅も広がって、どう過ごすかは本当に自分次第です。
適当にも過ごせるし、いろんな人や機会に出会って世界を広げることも自由です。
せっかくの大学生活、思う存分チャレンジして、楽しみ尽くしてみてください!
♠♣♥♦ プロフィール ♦♥♣♠
広島県立三原高等学校出身
2017年 4月 岡山大学法学部法学科入学
2017年 6月~2019年11月 国際協力を行う学生団体を立ち上げ活動
2017年10月~2018年3月 EPOKバディとして留学生を支援
2018年 9月~2019年5月 エディンバラ大学(イギリス)に留学
2019年 7月~2020年2月 SDGsビジネスコンテストに参加
2019年 7月~2020年3月 岡山大学Language-caféスタッフとして活動
2019年 7月~2021年3月 岡山大学SDGsアンバサダーとして活動
2019年 9月~2021年3月 岡山大学ミライコンメンバーとして活動
2019年10月 One Young World 2019ロンドン大会に
日本代表団に選抜されて出場
2019年10月~2021年3月 岡山大学留学相談窓口「留学準備デスク」で
留学をめざす岡大生たちをサポート
2020年 8月~10月 One Young Worldアンバサダーとして
Tokyo Caucus運営に参加
2021年 4月~ JICA(独立行政法人国際協力機構)
趣味は⚽サッカー、☕コーヒー(飲むのも淹れるのも)、旅、芸術鑑賞、人と話すことなどなど。
留学前はすごく朝に強かったのに、帰国後なかなか起きられなくなったので、いまだに時差を引きずっていると言い訳しています
社会人生活が不安です。