かがやく先輩

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現地レポート

ヨーク大学語学研修8~9月
ヨーク大学(イギリス) / 文学部人文学科 宮本海胡さん

1.プログラムに参加した経緯
 私は,大学生のうちに留学してみたいという気持ちからGコースに入ることを決めたのですが,コロナ禍のために入学してから約2年間思うように渡航の機会に恵まれませんでした。その間,マラヤ大学(マレーシア),ダブリンシティ大学(アイルランド),ヨーク大学(イギリス)と3度に渡りオンラインでの語学研修に参加して,渡航留学への気持ちを募らせていました。
そして3年生の夏,ついに念願の渡航プログラムに参加することができました。選んだのは,オンラインでの体験がとても印象的で,実際に渡航して文化や街の様子に触れてみたいと思っていたヨーク大学(イギリス)です。初めての海外渡航だったので,楽しみだけでなく不安や緊張もありましたが,渡航前から同じプログラムに参加する岡大生と話したり,渡航中は授業や休日の旅行で一緒に時間を過ごす機会にもたくさん恵まれたので,いつの間にか充実した留学生活を過ごすことができました。 

 

2.語学学校での授業
 教室での授業は,先生が学生にくだけた質問をし投げかけながらちょっとした会話をしたり,ジョークも沢山盛り込んでくれるので,授業は楽しく終始和やかな雰囲気で行われました。2~3人でのディスカッションと発表の時間が多い構成で,学生から積極的に授業に参加するスタイルが印象的でした。特にプロジェクターを用いて写真や動画でイギリスの文化やイギリス英語について学ぶ授業が分かりやすくて面白かったです。
 時には大学の外に飛び出して,ヨーク市の中心街に出かけてツアーガイドさんの話を聞きながら街を見学する授業があったのですが,ヨークの歴史や有名な建物について小道具を使って楽しく教えてくれたのが印象に残っています。ちなみに私の場合,ガイドさんが話すイギリス英語がとても訛りが強かったのでほとんど理解できないという新鮮な体験も想い出に残っています(笑)
 ヨーク大学の研修の特徴の一つでもあるプロジェクトワークの一環として,ヨーク市街地で実際に地元の方々にインタビューを行うという機会がありました。初めは話しかけるのも緊張しましたが,現地の英語に触れるいい機会だと捉え,できるだけフレンドリーに話しかけることを意識しました。驚いたのは多くの方がプロジェクトに興味を持ってくださって,何を勉強しているの?とか頑張ってね!と優しく接してくれたことで,とても嬉しかったです。プロジェクトの最後に行われた全体発表の際には,「緊張でうまくできなかった・・・」と実は落ち込んでいたのですが,担任の先生が「よくできていたよ!」と優しく励まして丁寧にフィードバックをしてくださり,とても嬉しかったのを覚えています。

大学最終日のfarewell party でクラス担任だった先生と一緒に撮りました!

 

3.ホームステイ
 私のホストファミリーは長年様々な国からの留学生を受け入れているベテランのホストマザーと10歳半の可愛い犬でした。ホストマザーは若いころから海外を飛び回ったり,今でも友達と食事に行ったり運動したりと非常にアクティブな方でした。その経験から,私たちにもイギリスのおすすめの観光スポットや食べ物を紹介してくれたり,「何事も新しいことに挑戦してみることが大事だよ」とアドバイスしてくださいました。同じステイ先には,私のほかにすでに2人の日本人留学生がいたので,初日からヨーク市内を一緒に見て回ったり,週末に他の都市に旅行したりと沢山の時間を過ごして仲を深めることができました。

Knaresborough:ホストマザーに勧められて行った,ボート漕ぎができる自然に囲まれた素敵な街です

 

 

 学校までは,徒歩で45分くらいかかりましたが,近くにホームステイしていた岡大生や同じステイ先の子も一緒だったので,朝は早かったけれど楽しい登校時間を毎日過ごせました!道の途中には牛の放牧エリアがあって,日によっては「牛さんも私たちと一緒に登校しているの?」と勘違いするほどの距離で一緒に歩くこともあって,そんな通学の道のりも一つの良い思い出になりました(笑)

 

 

4.ヨークの街の様子
 ヨークの中心街は,おしゃれな雑貨屋さんやレストラン,パブが建ち並ぶ歴史的で美しい街並みを楽しむことができます。現地の人たちは,昼間から店の前に並べられた机を囲んでお酒を飲んだり,アフタヌーンティーで有名なBetty’sというカフェに並んだり,プライベートな時間を大切にしているのだなという印象を受けました。特に印象的だったのは,街のいたるところで楽器を奏でている人や歌を歌っている人がいたことです。穏やかで心地良い音楽が流れる街で、ゆったりと買い物をしたり美術館で絵画を鑑賞したり,パブでおしゃべりを楽しんだり・・・まるで自分が現地の人になったような気がして,これこそが渡航留学の醍醐味だなあと感じました。  

 

5.オンライン語学研修との違い・渡航留学でその経験が生かされたと思うこと
 オンラインとの一番の違いは,一日中現地の英語に触れながら外国という別世界にトリップして体験できるということです。オンラインでは,自宅でリラックスしながら海外大学の授業を受けるメリットはあるものの,授業以外ではどうしても日本にいる自分を実感してしまうので,海外の語学研修に参加していることを自然に意識することの難しさを感じていました。それに対して渡航留学では,ホストファミリーとの生活だけでも細々としたコミュニケーションがあって,放課後に食事や買い物に出かければ,現地の人や店,交通機関との関わりが自ずと生まれ,“現地の人と同じように生活する“ということを肌で感じられました。
 しかし,英語力に関わらず自分の考えや意見を言うという意識を持つことや現地の人と積極的にコミュニケーションを取ることのハードルを下げるという意味では,オンライン語学研修に参加した経験が生かされた場面もたくさんありました。また,オンラインでヨーク大学の研修に参加した際に現地の観光地や食事の知識を事前に得ていたことは,より現地での生活を楽しむことに繋がっていたのではないかと思います。どちらの研修においても,目的を明確にしてその達成のために自ら行動することが充実度や将来に繋がるという部分では、持っておくべき意識は共通していると感じました。

 

ヨークにあるBetty’s Caféとアフタヌーンティー

 

 

6.まとめ
 私は今回の経験を通して,人との繋がりを大切にしたいと一層強く思うようになりました。ホストファミリーや現地の学校の先生,ヨーク大学の学生や一緒に研修に参加した岡大生など,おの研修に参加しなければ出会うこともなく,ともに語り合ったり食事したり,あれだけの楽しい多くの時間を一緒に過ごすことがはできませんでした。彼らと現地で過ごした時間は,私に様々な新しい価値観をもたらしただけでなく,きっと今後の大学生活や将来にも影響を与え続けてくれると感じています。思うように渡航できずに悔しい思いをした時期もあったけれど,オンライン留学やGコースの授業で学んだことも含めて、今ではこのタイミングで渡航できたことはとても意味のあることだったのだと思えます。上手くいかないことがあったとしても今の自分に出来ることに注力することが,その先にあるチャンスに繋がるという貴重な経験ができたことを嬉しく思っています。

Whitbyで食べたFish & Chips