現地レポート
参加のきっかけ
私は、今期大学院の授業でイノベーション概論という科目を履修しました。日本はアメリカと比べてここ数十年、画期的なイノベーションのリリースに乏しいことを習い、海外の産業や風土について知りたいと感じました。世界を先導するイノベーションの中心地に赴き、雰囲気や人々の取り組み、日本では触れることができない技術や考え方について学ぶことで、国際的な視点を持った人材となって活躍するための自信とリーダーシップを育むため、このツアーに参加することを決めました。
見学ツアーで日米の歴史を学ぶ
ツアー中は、サンフランシスコからサンノゼにかけての地域を訪問しました。最初に、サンフランシスコの観光地を巡りながら日米の歴史を学びました。ゴールデンゲートブリッジを遠望できる公園には、幕末に咸臨丸が到着してから百年を記念した石碑が建てられており、日本語で刻まれた先人達の思いを確認することができました。各国や世界情勢を深く知るために、歴史を勉強することは重要なことだと感じました。
▲見学ツアーで日米の歴史を学ぶ
日本との違いに驚いた大学訪問
アメリカの大学訪問ではUCバークレー校、スタンフォード大学、サンノゼ州立大学を訪れました。キャンパス内を歩く学生たちはみな自信にあふれ、充実した学生生活を送っているように見えました。また、大学で勤めておられる日本人の先生からキャリアや国際的な活動についてお話を聞きました。アメリカの大学院の進学については奨学金や推薦書の重要性など、日本と全く制度が違うことに驚きました。コネクションを作っていくことが重要な世界だと知りました。
▲Googleを訪問
シリコンバレーで活躍する日本人のリアルに触れる
IT企業の本社はとてつもなく広大で、AppleではAR技術でオフィス内を見学することができました。
▲Apple Park Visitor Centerにて
毎晩宿泊するホテルで、シリコンバレーで活躍されている幅広い職種の日本人の方々を招待し、経歴やお仕事、アメリカで暮らすことなどリアルなお話を聞きました。ご自身で事業をされている方、エンジニア、領事館、大学の研究者、
MBAの取得を目指されている社会人の学生など様々なプロフェッショナルと出会いました。私はこれまで海外で活躍したいと思いながらも、どのように進んでいけば分からない状態が続いていたため、交流によって自分の将来をポジティブに考えることができ、貴重な時間を過ごすことができました。
自分の思いを英語でプレゼンテーション
最後に五日間のツアーを総括し、各日毎に自分が抱いた思いを英語でプレゼンテーションする機会がありました。私は三日目に訪れたコンピュータ歴史博物館で、コンピュータが生まれる以前の数学の道具や最新のテクノロジーで楽しむことができる博物館を紹介し、観光客と交流できたエピソードを発表しました。発表中はスライドとジェスチャーを取り入れ、質問を投げかけるなどして聴衆の興味を引き付けるように工夫しました。短い準備時間で貴重な経験ができました。
▲濃密な一週間を一緒に過ごした仲間たち
このツアーを体験して
私はこのツアーを終えて、将来海外で就業することを目指す目標が生まれました。アメリカ、特にカリフォルニアはスタートアップの精神にあふれた地域で、人やモノ、お金が集中する、世界をリードする地域でした。私は、大学院を修了して以降日本で働き続けることだけしか考えていませんでしたが、日本の常識が通用しない海外に身を置くことで、グローバルな人材になる努力を続けていきたいです。
また、このツアーで自分は人々とコミュニケーションをとることが好きだと気づきました。言語の壁があっても、伝える熱意を持ち続けていれば通じる上に、人々から信頼を得ることができます。これからも出会った人たちのお話を真摯に聞き、自分の考えを共有する作業を続けていこうと思います。
このツアーを導いてくださったUS JAPAN FORUMの井出さん、1週間一緒に活動したメンバーと出会った全ての人に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
どんな専攻、学年の学生でも、国際的な視野を持つことが求められています。このツアーはご自身の進路や生き方についてより前向きに、グローバルに考えることのできる機会を与えてくれます。ぜひたくさんの人に参加してほしいです。