現地レポート
1.参加しようと思ったきっかけ
私は、ずっと異文化理解や英語に興味があり、大学生になったら留学に行きたいと考えていました。昨今のコロナ禍で実際に渡航することは難しく、留学を諦めかけた時期もありました。しかし、たとえオンラインでも今の自分に出来ることにすべて挑戦しようと決意しました。オンライン語学研修の連絡を頂いた時に、これは参加するしかないと思い、挑戦だと意気込んで参加の申し込みをしました。夏季と春季の両方の時期に参加したのは、折角の長期休暇を有意義なものにしたいと思ったからです。また、実際に渡航するとなるとそれなりに費用がかかりますが、オンライン語学研修は比較的少額で参加することが可能です。それも、私が2つのプログラムに参加した理由の一つです。オンラインであるからこそ、気軽に参加しようと思いました。
2.参加したプログラムについて
私は、夏季にグアム大学、春季にダブリンシティ大学の研修にそれぞれ参加しました。
〇UOG Online English Adventure Program(グアム大学)
グアム大学のプログラムは、期間は2週間程度で、内容としては、グアムの文化について、ワークなどを使った英文法や語彙など英語の勉強、会話を通しての英語でのコミュニケーション、プレゼンテーション等がありました。基本的に、岡大生のみのクラスで、コミュニケーションの時間にはグアム大学の学生が参加するという形でした。グアム大学の研修は、優しい内容だったので、自分の英語に自信がない人や、不安な人におすすめしたいです。他の岡大生やグアム大学の先生、学生と楽しんで、多くのことを学ぶことが出来ます。
⑴文化について
文化について学ぶ時間が設けられていて、そこで色々な文化について学びました。レイやココナッツキャンディーの作り方を先生や学生の皆さんが、実践しながら教えてくださり、とても面白かったです。グアムに住む方にとって、いかにココナッツが重要なのかを知ることが出来ました。また、伝統的なカヌーの動画もみました。専門の先生が来られて、詳しく説明してくださいました。
⑵英語の勉強について
先生が提供してくださったワークシートなどを使って、問題を解いて、みんなで確認するという形で行われました。内容としては、基礎的なものが多く、学びやすかったです。日本の英語教育ではあまり重点的に学ばない部分があり、とても興味深かったです。試験や勉学に関する英語ではなく、より日常会話に近い、まさに生きた英語を学ぶことが出来ました。いくら難しい単語を覚えたとしても、日常会話で使われることは稀です。日常英語を学ぶ機会を得たことは、とても良い経験となりました。
⑶英語でのコミュニケーションについて
毎回、授業の最初にウォームアップとして、短い会話をしました。そのためスムーズに授業に入ることが出来ました。また、グアム大学の学生とのセッションでは、ブレイクアウトルームで少人数で行うので、話しやすかったです。岡大生3人、グアム大学の学生1人のような形が多かったです。グアム大学の学生ともしっかりコミュニケーションを取ることが出来ます。実際に、私はここで友達が出来て、今でも連絡を取り合っています。海外の友達が欲しい方は、積極的に話すことをおすすめします。英語のスピーキングに自信がない人でも、少人数であり、みんなしっかり聞いてくれるので、話すことが出来ると思います。
⑷プレゼンテーションについて
最後に、それぞれ5分程度のプレゼンテーションを発表しました。内容は、「How to something」で、何かの方法をプレゼンするというものでした。自分で、主題を決めて、各自スライドを作って、発表前に先生が一人一人のスライドを確認してくださりました。先生が丁寧に確認してくださったので、自信をもって発表することが出来ました。英語でプレゼンテーションをすることは普段の生活で中々ないことなので、良い経験になりました。
〇DCU Language Program(ダブリンシティ大学)
ダブリンシティ大学のプログラムは、期間は3週間で、内容としてはアイルランドの文化、英語の勉強、プレゼンテーションなどでした。グアム大学のプログラムと比較して、英語の勉強により比重がかかっているプログラムでした。授業には岡大生だけでなく、日本の他大学の学生やドイツや中国の方もいました。こちらも同様に、ワークの問題を解いて、みんなで一緒に確認するという形でした。問題を解くだけではなく、グループやペアでのディスカッションもあり、スピーキング能力も向上させることが出来ました。このプログラムは、しっかり英語の勉強のカリキュラムがあるため、英語力を向上させたいと思う方におすすめします。
⑴文化について
英語のクラスの前に、文化のクラスが週3回程度ありました。この文化のクラスは岡大生のみでした。アイルランドの歴史や神話、音楽などの文化について学びました。アイルランドの文化を何も知らなかったので、とても興味深かったです。スライドをみんなで順番に音読して進めていったので、より理解することが出来たし、英語の勉強にもなりました。また、アイルランドやイギリスで働く際に必要となる情報などを共有して頂きました。海外で働くという選択肢が新たに自分の中に生まれました。
⑵英語の勉強について
ワークの内容は、文法や語彙、リーディング、リスニングなど幅広いものでした。日常会話的な英語よりは、もう少しアカデミックな英語の勉強でした。英語のクラスは3時間あったので、少し大変でした。しかし、プログラムが終わった後は達成感が感じられました。四技能を幅広く勉強することが出来るので、英語力を総合的に向上することが出来ました。
⑶プレゼンテーションについて
グループで何か新商品を開発して、資金提供をしてもらうという設定でプレゼンテーションを行いました。私のグループは、自動洗髪機を考え、発表しました。他のクラスメイトの発表も、独創的なアイデアでとても面白かったです。プレゼンテーションは、いろいろな力を伸ばすことが出来ると思いました。グループでの意見を述べ、まとめる力や、どのように発表すればより聞き手に伝わるのかを考える力などを伸ばすことが出来ました。
3.学んだこと
これらの語学研修を通して、学んだことは主に三つあります。
一つ目は、挑戦することの大切さです。自分がやってみたいと少しでも思った事には、積極的に挑戦すべきです。私は、今まで語学研修に参加したことがなく、自分の英語にも自信がなかったため、不安でした。しかし、今回挑戦したことで得たことはたくさんあります。不安や心配を危惧して何もしないまま過ごすよりも、まずはやってみることが大事だなと思いました。挑戦することで、確実に何か一つでも自分の成長に繋げることが出来ると思います。
二つ目は、積極的に行動することの大切さです。授業内で、積極的に発言したり、グループやペアワークの時に積極的に話したりしました。より授業に集中することが出来たし、自信のスピーキング能力を高めることが出来ました。受動的に授業をこなすのではなく、能動的に授業に参加することで、何倍も学ぶことが出来ました。今後も積極的に行動して行きたいと思います。
三つ目は、異文化理解についてです。今や、インターネットなどで海外のことを調べることは可能ですが、やはり本当の文化は、肌身で感じるのが一番だと思います。オンラインなので、実際に現地で体験するのとは多少異なるかもしれませんが、異文化をより身近で学ぶことが出来ます。海外の友達も出来るので、SNSで交流したりして、お互いの文化について話したりもしています。自分の世界が、大きく広がりました。
4.他の活動について
私は、他にも国際的な活動として、2021年秋のサンノゼ州立大学との交流プログラムや春のロードアイランド大学との交流プログラム「日英しゃべりば」に参加しました。そこでも、英語で様々な話題について話すのですが、語学研修で学んだことが生かされました。サンノゼ州立大学のプログラムでは、パートナーの学生と計7回のセッションを行い、食や学校、医療制度などについて話し、異文化交流をしました。英語で、特に医療制度について説明をすることは難しかったのですが、語学研修で学んだことを生かして、楽しく会話をすることが出来ました。「日英しゃべりば」では、日本語を専攻している学生と日本語と英語の両方で会話をしました。グループでの活動だったので、積極的に話して、より良い交流をすることが出来ました。語学研修で学ぶことは、他の活動にも必ず生かすことが出来ます。語学研修だけでなく、自分が挑戦してみようと思った事には、積極的に参加していこうと思いました。
5.最後に
オンライン語学研修を通して、終了後に言えることは、達成感と充実感、そして自分の成長を感じたということです。自分でやると決めたことを最後までやり抜くという経験は、自分の自信に繋がりますし、その自信がより自分を成長させてくれると思います。オンライン語学研修は、いくらオンラインとはいえ、大変です。ですが、その分普段の学生生活で学ぶことが出来ないことを沢山学ぶことが出来ますし、何より楽しいです。何かに挑戦したいけど、勇気が出ないとか、動き出せないという人は、オンライン語学研修にぜひ参加してほしいと思います。何度も言いますが、本当に自分自身を向上させることが出来ます。私も、また他の語学研修に参加したり、国際的な活動や長期留学にも挑戦したいと思っています。私の体験談を読んで、行動してみようと思ってくれた方がいれば、とても嬉しいです。
(活動の写真等)グアム大学オンラインの様子