かがやく先輩

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現地レポート

大変だったからこそ大きな成長を実感
CLSプログラム~ルームメイト体験・ランゲージパートナー~ / 文学部人文学科 安原菜々子さん

CLSプログラムの詳細はこちらをクリック

 

2023年度のCLSプログラムについて
2019年度以来4年ぶりにアメリカ人学生たちが来日して
岡山大学の国際シェアハウスで日本人学生と一緒に暮らしながら
日本語や日本文化について学びました。
彼らのルームメイトやランゲージパートナーには
多くのGコース生が応募して,日米の若者たち双方にとって貴重な国際交流の機会となりました。
交流はすべて日本語で行うのがこのプログラムの特色です。

 

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大変だったからこそ大きな成長を実感
 

CLSプログラムの学生たちと一緒に過ごしたの2か月という期間は
私にとって長いようで短く、自身の人生にとって最も濃い時間でした。
楽しく生活する中で,時には文化という大きなギャップに悩み,考え,
乗り越えることで新たな自分と向き合うことができました。
ルームメイトとして,ランゲージパートナーとして私が経験した
この2ヶ月をふりかえってみたいと思います。

特に悩んだのはスケジューリングの違いでした。
日本では決められた予定をきちんとこなすことがあたりまえで,
約束を守ることはとても重要という傾向があります。
もし約束していた予定をキャンセルすると「ドタキャン」という言葉が使われ,あまり良い印象ではありません。
 

しかし実際に彼らと接してみると,
彼らの文化でのスケジューリングはあくまで「自分が軸にある」ということに驚かされました。
 

ある日のエピソードです。
彼女から「やりたいことがある」と希望があったので,
こちらもすっかりその気になって予約したり連絡を取り合ったり楽しみにしていたところ,
当日になって急に「今日は疲れたからキャンセルしてもいい?」と本人から連絡がきたので,
内心少しだけ「え!どうして!?」と思ってしまいました。
しかし一旦落ち着いて考えてみると,
本来スケジューリングは自分自身が軸になるべきであるし,
キャンセルしたいというのが彼女の希望なのであれば優先すべきだと思い直しました。

CLSランゲージパートナーと一緒に岡山市街地を周遊

 
それでも「文化が違うんだからしょうがない。」と
モヤモヤした気持ちを自分の中に残したまま
ここであきらめてしまっては「何も変わらないじゃないか」と気づき,
思いきって「近くにご飯やスイーツを食べに行くのはどう?」
と代替案を提示してみました。
すると「それなら行く!」と快い答えをが返ってきたので,
私も「文化の違い」を受け入れつつ,
スッキリとして気持ちで一緒に楽しむことができました。

私がこの経験から学んだことは,
「文化の違い」を自身の中でどのように消化するかということでした。
相手に寄り添うことはもちろん前提として必要なことですが,
こちらが完全に折れる必要はありません。
互いの「文化の違い」を「違い」としてとどめてしまうのではなく
「お互いがポジティブに楽しく行動できるにはどうしたらよいのか」を
考えることのほうが重要だと気づいたのです。

 

 

 

 

このように当初は大変なことや思い悩んだこともありましたが
CLSプログラムの期間はそれ以上に濃密でとても楽しい日々でした。
 
休日は後楽園や博物館を案内しながら,自分自身が日本の美しさを再発見することもできました。
映画や食事に出かけたときは,それぞれの場面で登場する言葉をもとに一緒に日本語の勉強もしました。
 

たくさんの楽しい思い出の中でも,いちばん印象深いのは
やはりシェアハウスで過ごしたルームメイトとの時間です。

CLSルームメイトと楽しい食事のひととき

 

ちょうど私が誕生日を迎えた夜,気ままに過ごしていたら
突然サプライズでケーキを準備してくれたり
ある晩はピザをデリバリーして映画パーティーを開催したり。。。
 

毎日が本当に楽しくて気持ちが通じ合ったときには本当に嬉しくて
すべてがかけがえのない時間だったと感じています。
 

私が落ち込んでいるときには
「可愛い!美しい!私たちは自立した女性!強い!」
と元気な音楽をかけて
しぼみかけていた私の自己肯定感を上げてくれました。
 
私のルームメイトは本当に優しくて楽しい人たちで
心から尊敬できる友です。
彼女たちのおかげで短い時間でしたが
私は大きく成長することができました。
 

最後に。。。
ルームメイトが教えてくれた
この言葉とともに締めくくろうと思います。
 

Fake it till you make it.
(うまくいくまでは、うまくいっているフリをする)
 

「あなたは絶対にできるから、最初から最後まで自信を持って頑張って!」

そうルームメイトはいつも私を応援してくれました。
 
この言葉はこれからの私を楽しい思い出とともに
きっといつでも元気づけてくれる魔法の言葉になってくれるに違いないでしょう。
 
プログラムが終わった今は寂しい気持ちでいっぱいで
すぐにでも会いたいと思う気持ちが募りますが
お互いに遠くで頑張る友を想い,励みにしながら
これからの大学生活をまっすぐに歩んでいきたいと思います。