かがやく先輩

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現地レポート

オーストラリア・シドニー異文化体験ツアー8日間 / 医学部保健学科看護学専攻 定岡弥杏さん

2023年シドニー異文化体験ツアーを振り返って 
 

【はじめに】

今夏、8日間(現地滞在は6日間)のシドニー異文化体験ツアーに参加した。私はこれが初めての海外渡航であった。他大学の学生と合同のグループで出発する日程ではあったが、私と同じく海外経験がほとんどない学生が多くいて、大学生協職員や英語講座講師の方が引率してくださったため、安心してシドニーに行くことができた。そして、現地の人々との交流や班別行動はもちろん、英会話練習などの事前研修、スチューデントEQを活用した事後研修、といった活動を通して、感性を豊かにしたり新たな価値観を得たりすることができた。

 

【志望動機について】

私がシドニー異文化体験ツアーに参加した理由は、英語圏の国に行ってみたかったからである。英語話者が多い国の中でもアメリカ、カナダ、イギリス、そしてオーストラリアには、ずっと魅力を感じていて、興味を持っていた。英語圏の国に行きたい、というのは本当に単純な理由だが、大学入学時から長く制限の多いコロナ禍を過ごしてきた私にとって海外渡航というものは、簡単で身近なものではなかった。

大学4年生になり、忙しさや医療系学部の制限の厳しさから、在学中に海外経験をするのはもう無理かなと思っていたとき、グローバル人材育成院の方からこのツアーを紹介していただいた。せっかくGコースに入ったので、大学生生活最後の夏に、学んできたことの実践ができたらいいなと思い、語学留学ほど難易度は高くないこのツアーに参加することにした。

 

【活動内容について】

シドニー異文化体験ツアー2日目の朝、シドニー国際空港に到着した。時差は1時間しかなかったため感覚がおかしくなることはなかったが、初の機内泊がしんどかったなとか、8月なのに冬なのが違和感あるなとか、そういったことが初めて異国の地を踏んだ私の印象だった。その後、各班に分かれて宿泊するホステルへ、マップを見ずに向かうことになっていたので、ドキドキしながら空港付近にいる人に声をかけて道を教えてもらい、無事宿泊先へたどり着くことができた。それからはシドニーに6日間の滞在し、現地に移住した日本人からのお話を聞いたり、シドニーの歴史や文化を学べるツアーに参加したり、大学や博物館を訪問したりして、異文化に触れた。班別行動の時間も多く、行きたい施設の情報を集めたり、予約を取ったり、また公共交通機関を使ってその場まで行ったりするのがどれも難しくて、これであっているのかなと不安になることもあったが、メンバーと力を合わせて充実した時間を過ごすことができた。

 
このツアーで私が気づいたのは、英文法を気にしなくても英語が通じるということである。最初は話すのが恥ずかしかったり不安だったりして人々に積極的に話しかけることが できなかったが、自分の英語が理解してもらえたという成功体験を積むことで、たくさん声をかけられるようになった。英文法にとらわれることなく、とにかく話してみるということが、コミュニケーションをとる第一歩だと身をもって知った。このコミュニケーションにおける前のめりの姿勢をこれからも大切にしていきたい。

また、帰国後に自分の変化を実感したこともある。最近になって外国人観光客が増え、自分のアルバイト先でも外国の方を相手に接客をする機会が増えていたが、彼らへの理解がより深まったのではないかということである。私はシドニーでの会計の場面で、一度も硬貨を使えなかった。紙幣の価値はわかったが硬貨はよくわからなくて、レジで時間をかけるのも悪いし、硬貨を使う気にはならなかった。そしてどんどん財布に小銭が増えていったが、日本に来た外国人の何人かも同じことを感じているのだろうと思う。そのため、帰国後は外国人観光客が現金の支払いで悩んでいるとき、一緒に手伝うよと声をかけて硬貨の上手な出し方を提案している。これは実際に自分が「外国人」という立場になってみないと分からなかったことなので、異文化を理解する新たな視点を得ることができたのではないかなと感じた。 
 

 

【今後について】

 今回初めて海外へ行き、自分の英語力を試す経験ができた。長い間英語学習から離れてしまっていたこともあり、リスニングにおいてもスピーキングにおいても力不足を実感することが多かったため、この悔しさをバネにこれからもっと語学学習を続けていきたいと感じた。しかし、これで達成感を得て自信がついた部分もあるので、今度は一人や友達とも外国へ行ってみたい。

 私は来年度から県内で看護師として働く予定だが、グローバルな視点で考えたとき、今後国際看護師になるという選択肢もあるだろう。しかし今のところは、ずっと地元の病院で働きたいと思っているので、日本にいながら外国人患者さんの不安や困難感に寄り添い、手助けできる看護師になっていきたいと考えている。

 

【終わりに】

上記の通り、今夏私はシドニー異文化体験ツアーに参加して、初めて外国に行くことができた。日本にいるだけではわからなかったことやできなかったことを実際に経験し、さまざまな学びを得られたと感じている。このような機会を与えてくださったすべての皆様に感謝したい。