かがやく先輩

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現地レポート

岡山大学EPOK カリフォルニア州立大学モントレーベイ校(アメリカ) / グローバル・ディスカバリー・プログラム 寺田梨佳子さん

【Gコースに入った理由】
私がGコースの存在を知ったのは入学前、高校生の時です。岡山大学のパンフレットを読んで初めてGコースの名前を目にして、入学後はぜひ挑戦したいと考えていました。グローバルディスカバリープログラム志望なこともあり、もともと国際活動への興味は強かったため、悩むことはなくすぐに決断した記憶があります。入学と同時にコロナウイルスのパンデミックが発生し、思い描いていた通りの大学生活とは少し違ったものになりましたが、目標だった留学も叶えることができて、今はGコースに入って良かったと心から思っています。
 

【Gコースでの学び】
GコースではIELTSやTOEIC等の資格取得のための授業に非常に助けられました。高得点を狙うとなると、授業の合間に1人で勉強を進めるのはなかなか大変です。私の場合は留学のために数字が必要だったので、授業で受験のコツ等も学ぶことができて助かりました。また、Gコースの授業は英語だけではありません。文学や環境問題についての授業もとても面白かったです。履修した授業は「Gコース科目」ではなく教養科目や課題科目などとして成績表に記されるので、しっかり卒業要件にカウントされます。入学前私はGコースのために学業が忙しくなるのではないかと少し心配していましたが、Gコースに入っていることが負担になることは全くありませんでした。2回生の時にはオンラインでの短期留学にも挑戦しました。英語力を伸ばすためのプログラムで、難易度はそれほど高くないので、初めての留学に挑戦するのにおすすめです。計画されたプログラムに沿って課題を地道にこなしていくことで、確かな基礎力が身に付きました。
 

【渡航中の学生生活】
3回生の時にはアメリカのカリフォルニア州立大学モントレーベイ校に1年間留学しました。留学先の大学で日本人は私1人だと想定していたため、がちがちに身構えて出発しました。いざ学期が始まると、日本からの留学生はなんと30人程で、留学生と関わらずに生活する方が難しいくらいでした。当初は「日本人よりも現地の学生と話したい」「英語力向上のためにネイティブと友達になりたい」という気持ちが強く、日本人と共に行動することを避けていました。しかし最初は皆心細いため、こちらが避けていても自然と集まってしまいます。当時私は彼らの心情が理解できず、その状態に不満を抱えていました。「せっかく留学に来たのにどうしてわざわざ日本人とばかり行動するのだろう」とさえ思っていました。しかし、現地の学生にこだわらず、様々な人と関わることで本当に多くのことに気づき、学びました。理解できないと思っていた日本人留学生たちは良い友人になり、異国の地で困った時に何度も助けてくれました。同じ状況にいても同じ心情だとは限らない。自分と異なる感情・意見を持つ人を批判するのではなく、理解して受け入れるように努力すべき。これらの大切なことを教えてくれたのは、間違いなく留学先で出会った日本人の友人たちです。
 

人に恵まれた環境で生きてきた私は、人の親切や気遣い、努力を当たり前のように感じていました。長期留学に行く日本人は個性的な人が多く、私の「当たり前」を次々に壊してくれました。人は自分と違う人間に出会うと「どうしてこの場面で平気でこんなことを言うのだろう」「どうしてこんなことも出来ないのだろう」と戸惑いや否定的な気持ちになりがちですが、それは間違いだと留学中に気づくことができました。「この人はこれは苦手だけど、こんな長所がある」「この人のこの長所は私には無いものだ」という様に、良い所に意識的に目を向ければ、大抵の人とは自然と良い人間関係が生まれます。そして何より、自分自身に変化・成長をもたらすことができます。
 

ここまで日本人留学生との関係について共有してきましたが、もちろん現地で出会った友人は日本人だけではありません。アメリカ人や他国から来た留学生とも多くの時間を共にしました。韓国人のルームメイトが韓国料理を作ってくれて、アメリカ人ルームメイト達と皆で一緒に食卓を囲んだり、ムービーナイトパーティーを開いたり、人生初のアイススケートに連れて行ってもらったり、夜遅くに寮の部屋を抜け出して友人の部屋に遊びに行ったり、休暇中には実家に招いてもらったり、ここには書き尽くせない程の思い出があります。私は社交的な性格ではないため、友人の数は少ない方ですが、1人1人と過ごした時間はとても密度の濃い思い出です。ルームメイトは何度か変わりましたが、最後のルームメイトはアメリカで出会った最も仲の良い友人の1人です。政治に関するトピックも好きな人だったので、アメリカの中絶法問題やジェンダー差別、銃規制など、様々なことについて議論しました。時には真面目な話をして、時にはふざけ合う関係の友人が留学中に1人はできると、それだけで留学生活はとても有意義なものになると思います。
 

ルームメイトが何度か変わったと書きましたが、もちろんルームメイトとの関係は良いものばかりではなく、最初のルームメイトとはお金に関するトラブルが起きました。知らない国で予想していなかった困難に直面した時、助けてくれるのは「周囲の人間」と「お金」です。私のルームメイト問題はお金に関することだったので、その時は寮のRA(監督生のような人)や友人に相談して、部屋を変えてもらいました。異国で生活すると、想定外の問題に何度も直面します。大切なのは周りの人を頼ることです。これは生活面だけでなく、学習面でも同じことが言えます。「これくらい1人で解決できそう」「放っておいたらなんとかなる」「この程度のことで相談するのは申し訳ない」等と考えるのは禁物です。遠慮せずに困ったら誰かに相談する・わからなければ教授に質問することが大切だと学びました。
 

アメリカの大学の夏休みは3か月ととても長いです。私は夏休みにホームレスシェルターでボランティアとして働きました。ホームレスの貧困はアメリカの主な社会問題の一つです。皆さんももし留学される機会があれば、自分が行く国の社会問題に向き合う機会を作ってみると、とても大きな学びが得られると思います。私はアメリカの慈善団体がどのようにホームレスを支援しているか、限界や問題点は何かを学びました。また、アメリカにおけるボランティアの重要性も知りました。日本でも同じことが言えるかもしれませんが、慈善事業はいつも人手不足で、ボランティアが主な労働力となっています。ボランティア中には多くの人に感謝され、人を助ける仕事の喜びを感じることができました。
 

また、後期には授業の一環で地元の小学校に出向き、日本文化についての授業をするというプロジェクトに参加していました。子どもの教育に携わることは初めてで、母国語ではない言語で授業をするなんて、壁が大きすぎて途方に暮れていましたが、グループメイトと協力しながら最後までやり遂げることができました。自分はもともと子どもは苦手だと思っていましたが、回数を重ねるたびに子どもへの愛情が強くなっていきました。授業の質と子どもとの信頼関係は比例します。授業が改善されると子どもは授業にのめり込み、心から楽しむようになります。多くの子ども達にとって日本文化への出会いは人生で初めてで、私自身も子ども達の様子を見ながら、幼少期での異文化教育の価値を学ぶことができました。人生であまり縁が無いと思っていた子どもに関わる仕事に、まさかの留学中に出会うことができて、とても価値のある経験となりました。留学中には自分が考えてもいなかった出会いが訪れます。より多くのチャンスを掴むために、機会があればすぐに飛び込んでみることが大切です。

 

最後に留学について一つだけお伝えしたいのは、事前準備を怠らないということです。ビザやパスポート等のマニュアル通りの準備だけではなく、留学先での食事や住まいはどうするのか、長期休暇中には何をするのか、街の規模や治安はどうか、留学の単位変換の不可・方法、帰国後に卒業要件を満たすだけの単位は取れるのか、就職活動はどうするのか等、懸念点は尽きません。必ず出発前に教授や家族と話し合い、明確にしておくことが大切です。私のおすすめは2回生での留学です。私自身はパンデミックの影響もあり3回生で留学しましたが、2回生で留学すると就職活動や卒業研究も帰国後余裕を持って始められますし、公務員に興味がある人は3回生で公務員講座を受講することができます。(3回生で1年間留学すると間に合いません!)ただ、3回生での留学も4回生での留学も素晴らしい経験になることは間違いありません。もし悩むことがあれば入学後Gコース職員の方に相談すると、良いアドバイスがもらえると思います。(どんなに小さなことでも、とても親身に相談に乗ってくれます!)
 

【メッセージ】
長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。Gコースでは様々な挑戦の機会が皆さんを待っています。自分には不可能だと尻込みするのではなく、「とりあえずやってみよう!」くらいの気持ちで挑戦してみてください。意外となんとかなります!(笑)卒業する時に「こうしておけば良かった」等と後悔することがないように、少しでも興味があれば、ぜひ自分の殻を破って飛び込んでみましょう。1人で悩むことがあれば、周囲の人に相談してみることも忘れずに。皆さんのGコースでの活躍を応援しています。

ルームメイトの実家で

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皆でアイススケートに

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旅行先の写真

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