かがやく先輩

Play on a global stage

かがやく先輩

Play on a global stage

かがやく先輩

Play on a global stage

かがやく先輩

Play on a global stage

かがやく先輩

Play on a global stage

かがやく先輩

Play on a global stage

現地レポート

日米学生会議(日本、アメリカ) / 工学部 志田 夏音さん

日米学生会議の任期を終えてから、気づけば1年が経った。現在は、希望の研究室に行くために、岡山大学でがむしゃらに勉強に取り組んでいる。約1年半にわたる日米学生会議での出来事は、あまりにも非日常であり、本当に現実だったのかと不安になるほど、今の生活との間にギャップを感じている。

他に掲載されている「かがやく先輩」とは違って、特別多彩な活動はしていない私にとって、こうして「かがやく先輩」として留学体験レポートを書かせていただけていること自体が、まさに日米学生会議のおかげである。

それでは、日米学生会議が私に与えてくれた栄養をもとに綴るこの記事が、誰かの心に残ることを願って、留学体験レポートを記す。

 

■日米学生会議とは

日米学生会議は、90年の歴史を誇る日本初の国際的学生交流プログラムである。日米同数の学生が3週間にわたって共同生活を送りながら7つの分科会に

分かれ、様々な議論やフィールドワークを行う。過去参加者としては、宮沢喜一氏やキッシンジャー元国務長官、脳科学者の茂木健一郎氏といった方々が

いらっしゃる。偶数回はアメリカ開催、奇数回は日本開催。各回参加者より、次期実行委員が日米各8名選出され、発足した実行委員会は、次回の各国参加者28名ずつを選出する。

 

写真(クリックすると拡大できます)

■はじまり

 「英語で会話している人はかっこいいな、将来海外旅行にも行ってみたいし、一旦Gコース入っとくか」という安易な気持ちでGコースに入った。ではなぜそんな私が、「高尚な」日米学生会議に約1年半も属することになったのか。

その理由は、自己分析の甘さにあると考えている。自己分析が甘いことで、物事を始めるときのハードルは妙に低い。

そのため、興味があったら飛び込んでいる。その分金銭的に苦しかったり、想像を超えた忙しさに見舞われたりという

弊害もある。しかし、この楽観主義はたまに思いもよらぬ場所へ私を運んでくれる。

 1年生の時、グローバル人材育成特別コース入門の授業で、Gコースの先輩が様々な活動をされている中の一つとして

日米学生会議の紹介をしてくださった。どうやら色んな場所に行くことが出来て、想像していたより参加費が安いらしい…

お話を聞いているうちに、日米学生会議に参加した自分を想像していた。持ち前の楽観主義ですぐに応募することを

心に決めていて、専門性も英語力も乏しい私が、なぜか日米学生会議の選考に合格していた。

 

 

 

■第75回 参加者 (文化と芸術分科会所属)

 事前合宿である春合宿から、周囲の英語力の高さと専門性、ディスカッション能力の高さ、経験の量や質、行動力、様々な分野において長けている様子に、何度も同じ学生なのか疑った。一方で、一度も海外に行ったことがない地方育ちの私は珍しかったようで、ある種の特異性として受け入れられていたようにも思う。実際、参加者の多くは、東京近郊の学生や帰国子女だった。そして夏の本会議では、京都・長崎・東京を夏の

約3週間をかけて巡った。京都で舞妓さんを見た時はその華やかさの裏にある文化の

抱える問題を知り、長崎では山の上で満点の星空を友達と眺め、現地で友達が出来た。東京では、team☆Labの本社や三菱商事株式会社様への訪問など、本会議に参加しなければ行くことのなかった貴重な場所でお話を伺った。日米学生会議を通じて仲良くなったアメリカや台湾の友達が日本の魅力を語ってくれる度に、全く新しい世界を知るような新鮮な気持ちになった。どうやら私は日本のことを何も知らなかったらしい。

 また、何度もこの場で英語が流暢であれば、と感じた。しかし、英語力が乏しいからこその伝える力や表現力の強化に繋がったようにも思う。ここでは到底書ききることが出来ないほど、多くの経験をした忘れられない夏になった。だからこそ、もっと全く知らない場所に行った自分を見てみたくなったのである。

 

■第76回 実行委員 (表現と規制分科会 担当実行委員)

 実行委員としてアメリカ開催である第76回の運営を行った。1年をかけて、資金集めから

広報、参加者の選定、スケジュール管理まで全て学生だけで行う。毎週3回ほどの担当部署や

分科会のミーティングに参加し、何度か東京へ行き、アメリカにも行くことが出来た。

いざ運営側に回ると、難しいことも悔しいこともあったが、全く知らない場所に身をおいて、いろいろな刺激を自分に与えるという当初の目的は結果として達成された。

 私は、表現と規制分科会を立ち上げた。表現と規制という軸をもとに、ロサンゼルス、

ニューオリンズ、ワシントンDCの三都市を巡りながら体験と議論を繰り返した。ロサンゼルスでの茶道体験やニューオリンズでのWorld War Ⅱ museumではアメリカから見た日本が非常に新鮮だった。また、1つの国でありながら、三都市全て雰囲気や建物が全く異なり、アメリカの大きさやおおらかさも感じた。何より、とにかく楽しかった。

 

■最後に

 現在は専門分野の学びに集中する毎日だが、日米学生会議での経験が予想外のところで生きていると度々実感する。参加して良かった。それほどのモノをこの記事内で納めきることは、やはり無謀だ。ぜひ私の力作の体験レポートも併せて読んでみてほしい。また、特に岡山大学の先生方には多大なるご配慮をいただいた。岡山大学に日米学生会議に参加する環境が十分に整っているということは確かだ。

この記事を通じて、日米学生会議の参加に魅力を感じた方がいらっしゃるのならば、「驕らずとも引かずに」という言葉を贈りたい。

Life changing experienceが待っているかもしれない。

 

■参考資料

https://jasciec.jp/ 「日米学生会議公式 HP」

https://00m.in/KgIJY 「第75回日米学生会議 体験レポート」

https://00m.in/Cszou 「第76回日米学生会議 体験レポート」

https://00m.in/zjbbr 「第75回日米学生会議報告書」

https://00m.in/zrBxh 「第76回日米学生会議報告書」