現地レポート
1.このプログラムを選んだ理由
私がアデレード大学語学研修への参加を決断した理由は2つあります。
1つは,4年間通して考えた時に
1年生の長期休みが最も留学に適した時期であると考えたから,
もう1つは,折角行くのならば最も期間の長い研修に参加したいと思ったからです。
参加申し込みをする際は本当に悩みましたが,
薬学部の学生は学期をまたぐ授業の影響もあって,
留年せずに高年次で留学することは不可能であることや、
「最大限の努力をした上で自身の英語力がどれ程海外において未熟であるかを知ることも大切である」
ということをGコースで教えて頂いたことが私の決断を後押ししてくれました。
2.語学学校での授業
(1)クラスのレベル
アデレード大学の語学学校はクラスレベルが非常に細かく分かれています。
1から数字が大きくなる順にレベルが高く
同じ数字の中でもBよりAの方が高いレベルになります。(例: 3Bより3Aの方が高いレベル)
私自身が所属したのは3Bでしたが,
同じクラスには私以外にも多くの岡大生が割り振られていました。
さらに高いレベルの3Aのクラスには,ほぼ岡大生はいなかった印象です。
(2)クラス内の国籍の割合
月曜日から木曜日までは,
プレスメントテストで分けられたクラス(以下コアクラス)で
4技能それぞれを磨く授業で学びます。
金曜日は,各自が参加したい内容の授業を選択できる選択授業が開講されていました。
月曜日から木曜日の授業は,1クラス約20名の編成で,
そのうち2名が日本人ではない学生でした。
しかし,金曜日に開講される授業はクラスのレベルに関係なく学生が集まるので
さまざまな国籍の方と交流することが出来ました。
(3)授業内容
コアスラスでは1日に1つの技能のみを行うと計画表にはありますが,
先生が準備したアクティビティーを通して毎日英語で会話するといった内容でした。
また,コアスラスで特に印象に残ったのはWritingのクラスで受けた添削です。
この授業の先生は,単に赤ペンで答案に印をつけるだけの添削ではなく
細かいルーブリックに基づいて採点する方式のスコアシートを作成されていました。
金曜日のクラスでは,IELTS対策講座を受講していたのですが
実際にIELTSの試験を採点された経験のある元採点官が講師だったので
講座を通して貴重なお話をいろいろ聴くことができたことは,自身のスコアアップにもつながったと感じています。
3.ホームステイ
(1)ホストファミリー
私がお世話になったホストファミリーは,オーストラリア出身のファザー,
インド出身のマザー,そして1歳の女の子1人という家族構成でした。
この家は私以外に留学生は滞在していませんでしたが
複数の留学生を同時に受け入れているファミリーも多くあったようです。
(2)学校への通学
私のファミリーの家は,たまたま町の中心部に近かったので
語学学校までは徒歩またはトラム(路面電車)で
30分程かけて通学していましたが,
郊外に住んでいるファミリーも多いため,
滞在先によっては,主にバスで通学している留学生もいました。
(3)ファミリーとの交流
私自身,あまり社交的な性格ではないため
ファミリーに会ったばかりの頃は緊張で短い会話しか交わすことしかできませんでした。
しかし,とにかく部屋にこもらずに”Can I help you?” と自分から話しかけて積極的に家事に参加するうちに
徐々に家族の輪に入っていくことが自然にできるようになりました。
また,ホストマザーには非常に頭のいい姪御さんがいらっしゃったので,
とても丁寧に英語を教えて頂きました。
そのお陰で帰国してから受験したIELTSでは
大幅にスコアアップを達成できたことも最も印象的な思い出の1つです。
4.オーストラリアの気候と服装
オーストラリアは日本と季節が逆といわれますが,
私が渡航した8月まではまだ肌寒く,外出の際に上着は必須でした。
しかし,9月に入ると春を迎えて次第に暖かくなり,
9月の中頃には日中は半袖でも寒くないほどまで気温が上昇しました。
私は,8月中は長袖のシャツにタートルネックのインナーを着込み
その上にウルトラライトダウンを着ていましたが
9月に入ってからは長袖のシャツのみで十分でした。
またオーストラリアは非常に乾燥しているので
日本から持ち込んだ無印良品の
保湿用オールインワンジェルがとても重宝しました。
5.まとめ
私はこの研修を通して,失敗や悔しさを味わうことに恐れずに
何事にも挑戦することの大切さを学びました。
この語学研修への参加の決断から前述の英語の個人指導まで
「痛みを味わう恐怖」を乗り越え挑戦することで
語学スコアの向上など良い結果に結びつけることが出来ました。
この学びはきっとこの先の人生においてかけがえのないものになると感じています。