かがやく先輩

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現地レポート

心地よいエリアから飛び出してみなければ新しい経験はできない
岡山大学EPOK ノースカロライナ大学グリーンズボロ校(アメリカ) / 文学部人文学科 松ケ野萌子さん

【留学を意識し始めた高校時代、Gコースに惹かれて岡山大学へ入学】

 私が留学に行くと決意したのは高校生の時でした。進路を決めるにあたり、学部よりも何よりも「大学4年間を無駄にせず有意義に過ごすにはどうしたら良いか」を一番に考えていました。そんな生意気なことを考えているくせに、海外のニュースに親近感が持てない、日本を出たことがない、、、そんな自分の状況に焦りを感じて「大学生になったら絶対に長期留学しよう」と決意しました。

 私にとっての海外留学はあくまで大学生活の軸の一つです。留学を通して語学を習得するだけでなく自分の関心のある学問(できる限り実用的でなく、仕事にも直結しなさそうで、自分しか面白くないもの)を見つけたいという思いがありました。そのため、学部の勉強とは別に語学や国際的な学びを深めることができる岡山大学Gコースなら、その両立ができるのではないかと思い進学しました。実際にGコースではオールイングリッシュの授業やさまざまなコンテンツをテーマに英語でディスカッションする機会も多く、レベルの高さに難しく感じることもありましたが、留学を意識した授業での鍛錬から実践的な学びを得ることができたと思っています。

 

【コロナ禍の大学生活、留学も延期に、、、「でも私は行けるだろう。」】

 ついに大学生だ!と意気込んで入学したものの、入学と同時にコロナ禍に突入し、結果的に2年生前期までほとんどオンライン授業を受講するだけの大学生活になってしまいました。世の中はステイホームに自粛ムード、大学の留学も次々と中止。。。そんな中でも「私は留学に行くのだ」という私の謎の自信は揺らぐことなくGコースのオンライン授業を受けまくり、IELTSを受験し、スピーキングに磨きをかけるべくオンライン英会話に励み、EPOKにも申請。。。まるで「今すぐ留学するんか?」という勢いで着々と留学準備を進めていました。今思うと、あの頃は家にこもって大学の授業をオンラインで受講して課題をこなすばかりの日々、せっかく大学に入ったのに何もできていない状況に不安が高まり、なおさら「留学に行かねば」という使命感と焦燥感に駆られてやけくそになっていたのかもしれません。

 しかし、そんな私の想いも虚しく世界的に感染が拡大したパンデミックの影響は大きく、当初2年生8月に渡航するはずだった私の留学も約半年遅れの1月渡航に延期になりました。まあ、中止も延期も経験しましたがなんとか渡航できたのでオールオッケイってことです!

【初海外が不安で号泣。】

 なんだかんだありましたが、なんとか留学までこぎつけて「いざ渡航する」となったら今度は不安でたまらなくなってメンタルが崩壊してしまいました。当時はコロナ禍ということもあって、同時期に留学する人が少なくて渡航前の準備をほとんど一人でしていたのでなかなか大変でした。(これも良い経験。長期留学は渡航前にやるべきことがいっぱいあって準備が大変なんです)それでも、国際部のスタッフやスタディ・アブロード部門や法学部の先生たち、留学準備デスクの先輩、ヤフー知恵袋等に頼りまくり、乗り切りました。私は昔から大口を叩く癖に、臆病なところがあるので、友達に自慢しまくったあと普通に羽田空港の搭乗口で一人号泣し、目を腫らしてアメリカにたどり着きました。

 

【行ってみたら案外どうにかなる。】

渡航前の私の英会話力はオンライン英会話で先生と気まずくなりながら練習してきた程度だったので、とにかく自信がなかったです。そこで現地で出会った留学生たちと友達になって休みの日は彼らとしっかり遊びました。一緒に過ごす時間で意識したのは思ったことは常に英語で口にしてみることです。そしてわからない表現はスマホにメモして、次の日使ってみるという方法を繰り返しました。英語の一番の上達方法は恥を捨てて、使いまくることだと思います。
 ノースカロライナ大学グリーンズボロ校ではいろんな授業を履修しましたが、ジェンダーの授業と家族学の授業が特に印象に残っています。ジェンダーの授業ではフェミニズムについて学び、毎週のようにディスカッションしました。テーマは「どんなアイデンティティを持つ人でも周縁化されないためにはどうしたら良いか」

 また、家族学の授業では、多様な人種の集まるアメリカにおける家族の特徴やカップル間の結婚の在り方、DV、離婚に関する問題について学びました。人種ごとに考え方や問題も異なるアメリカの複雑な状況を知ることによって、日本では結婚やカップル間の役割に対して「こうあるべき」という暗黙の了解が実は多いということに気づくきっかけになりました。

 

【課外活動で得た経験や出会いは大切な思い出に。。。】

授業以外の活動もやりたかった私は、約3か月間の夏休みを利用して移民・難民の方のサポート団体でボランティア活動に参加しました。ボランティアで出会った方々は本当に優しくて、大学のキャンパス以外の私の大切な居場所の一つでもありました。夏休みが終わり後半の授業が始まってからも、授業の合間をぬって週1でボランティアをさせていただきました。ちなみに、このボランティアは現地の友達のツテを辿って、紹介していただいたものです。(留学ではこんな出会いもたくさんあります。自分にとってチャンスや出会いが広がるような興味を惹く人に出会えたら、とりあえず連絡先交換しときましょう。)

 ここでは、クライアントの方たちの英語の授業補助やフードスタンプ(食料限定の生活保護のようなもの)申請手続、ワクチン接種の予約、市民権取得のお手伝いなどをさせてもらいました。最初は「私なんかがこんな仕事できるのか」と驚きましたが、思い返してみるとスタッフの方々は私のことを「留学生だから」「現地の子よりも英語が話せないから」といった理由だけで判断せず、現地の若者と同じように仕事を任せてくれていたんだなと。そのことに気づいたとき何とも言えない嬉しい気持ちになりました。貴重な機会を頂けたことにとても感謝しています。私は日本にいるときから社会福祉の分野に関心があったので、このボランティアを通してアメリカで難民の方たちが生活していくためのどのような仕組みがあるのか、アメリカの社会福祉がどのように機能しているのか、これらを実際に現地の市民生活の中で垣間見ることができたことは机上では経験できない学びになりました。ここでの経験や出会いはとても大切な思い出です。

 

【長めの総括】

約1年間のアメリカ生活で常に感じていたのは、授業における学生の発言にしても、進路にしても「こうあるべき」という決まった型式が日本に比べると少なく、なんとなく自由な雰囲気が漂っていることです。それと同時に、自分がずっと「多様さ=素敵なこと」だと思い込んでいたことにも気づきました。日本人のほとんどは多様な人々や文化に囲まれた生活を経験していません。多様であることが当たり前のそんな環境に身をおいた私が初めて気づかされたこと、それは決して単純ではないという事実でした。

多様であることは、裏を返せばそれだけ複数の歴史や背景が入り組み、それによって複雑な問題が現在進行形で生じているということです。自由な雰囲気のアメリカであっても慎むべき発言や態度といった暗黙のルールがたくさん存在することも知りました。これはあくまで私個人の感想ですが、自ら学ぶ姿勢は大切だけれども、見知らぬ文化に出会ったときは、それらについての知識が少ないからこそ、何事も鵜呑みにするのではなく正しい情報や背景を調べること、そして複数の視点からみつめて考えることが重要だと感じました。もしかしたらネガティブに聞こえてしまうかもしれませんが、物事には良しあしがあるものですので、一つの視点だけで思い込むのではなく、必ず両面や他方から見る視点も大事ということですね、たぶん。

 

「留学」というと大層なことに聞こえるかもしれません。でも毎年、何千人、何万人もの日本人学生が世界のどこかの国に飛び出しています。もちろん費用や語学力など留学するためにはクリアしなければならないハードルもあります。しかし、もしそれらが自分の努力や誰かのサポートによって解決できるならば、構えずもっと軽い気持ちで挑戦してみてほしいと思います。留学の1年間は長いようであっという間です。人間80年生きるとしたら、人生のたったの80分の1にすぎません。大したことありません。私は実際にアメリカに留学して得たもの、それが今後人生を生きていく上で自分の基盤となる考え方や姿勢、そして何よりも度胸とかえがえのない出会いです。それらは帰国後に役立つかもしれませんね。でもそれだけでは人生は変わりません。帰国しても日本食がおいしい日常生活が待っているだけです。でも隣の人より少しだけ広い世界を知っているぞ、その気になればいつでも日本を出てやるというちょっとだけ誇らしい気持ちにはなれます。人生を描くのも歩くのは自分自身です。留学で得た経験や力を活かすのも自分自身です。

もし留学しようかどうか悩んでいる方、思い切って飛びだしてみませんか。とにかく、まずはかるーい気持ちから挑戦してみてください。

ニューヨークのザ・エッジでの一枚

NY「30 Hudson Yards」展望台Edgeにて

ボランティア(英語クラスの補助)でご一緒したクライアントの方々とともに

留学生仲間がお祝いしてくれた私の20歳の誕生日パーテイ