かがやく先輩

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現地レポート

文学部:日欧人文社会科学系マルチリンガル人材育成プログラム
チャナッカレ・オンセキズ・マルト大学(トルコ) / 文学部 近藤 らいらさん

【留学したきっかけ】

私は高校生の頃から留学してみたいという気持ちを持っていました。その頃は、ただ海外に行ってみたい、住んでみたいといった好奇心が強く、

目的や留学先はまだ明確ではありませんでした。そして、岡山大学文学部で言語学や日本語教育について関心を持つようになり、

なんとなくトルコ語の授業を受けたことから、一気にトルコ語やトルコの文化に魅了され、トルコへの留学を決意しました。

 

【トルコ・チャナッカレでの生活】

私が留学していたチャナッカレは、イスタンブールからバスで5時間ほど離れたところにあります。気候は岡山とほとんど変わりませんが、

一年を通して雨が少なく、湿度も低く快適に過ごすことができました。

宿舎は、トルコ人と二人でルームシェアをしていました。キッチンと風呂・トイレは共用で、それぞれの個室がありました。

家賃も格安で、二人で折半していました。ルームメイトは日本語教育学科で学んでおり、家ではトルコ語と日本語、英語も使って距離を縮めていきました。

食事はそれぞれ自炊をしていましたが、ルームメイトがトルコ料理を作ってくれたり、私が日本食を作ったりして一緒に食べることもありました。

 

【授業について】

渡航前に留学生向けに英語で開講されている授業をシラバスから選んでいましたが、渡航後にそのほとんどの授業が履修できないと言われ、

履修計画を大幅に変更せざるを得ませんでした。履修できなかった理由としては、「その先生は副学長だから忙しくて授業は開講されないだろう」だとか、

「その先生は退職したため、その授業はもうない」「その授業は他に受講する生徒がいない」などといったものでした。

これがまず初めのカルチャーショックだったとも言えます。

その後、授業を選択し直して、言語学の他に、英文学や考古学の授業、トルコの歴史や文化についての授業も受講しました。

そもそもの留学生数が少ないのもあってか、驚くことに留学生向けの授業はすべて生徒は私一人のマンツーマン授業でした。

おかげで、どの先生も私の知識や興味に合わせて授業を展開してくださり、質問も自由にできたので、かなり贅沢な時間だったと思います。

二人きりの授業で黙ってはいられないので、自然と英語力も伸びたと感じています。

空いている時間には、日本語教育学科の授業へ参加させてもらっていました。日本人の先生による日本語での授業と、

トルコ人の先生がトルコ語で行う授業の二つのタイプがあり、私は様々な学年のいろいろな授業に参加させてもらいました。

日本語教育の実際の現場を体験し、教え方を学ぶだけでなく、学習者が疑問に思う点や、興味を持つ点を見つけることができました。

また、自分の話す日本語について見直したり、私が気付いていなかった日本の側面にも気付かされたりしました。

また、授業やクラブ活動を通じて、トルコ人の友人がたくさんでき、トルコ語と日本語を交換して学び合うことができました。

 

【留学を通して】

私はトルコ語がほとんど分からない状態で行ったため、トルコ語で言いたいことがうまく言えず、英語も通じず落ち込むこともありました。

イスラム教への理解も浅く、様々なカルチャーショックも経験しました。しかし、私がトルコ語を少しでも話すと耳を傾けてくれたり、

宗教や文化について尋ねたらたくさんのことを教えてくれたりする人たちに多く出会いました。日本から来たと言うと、チャイでもてなしてくれたり、

ご飯をサービスしてくれたりしたこともありました。異国の地で親切にされた思い出は忘れがたく、温かく心に残っています。

一年間、今までにない環境で過ごしてみて、どこにいても変わらない自分の芯みたいなものもわかったように思います。

留学前は人と比べたり、羨んだりしていましたが、他人と比べる必要なんてなく、

比べて落ち込んでいる時間なんて無駄なんだということを本当の意味で気付けた気がします。自分のやりたいことや頑張れることに向かって、

これからも挑戦していきたいです。