1.留学したきっかけ
前年度IAESTEインターンシップに参加した先輩の話を聞いた。英語を学ぶだけでなく,その英語で自分の専門と近い分野に携われるというのに対し,おもしろそうだと感じた。給与が支給され,生活費にあてることができ,自己負担額を抑えられるというのも魅力に感じた。
2.滞在中について
〇研究について
スーパーバイザーであるDr Wafa Al-Jamal氏はリポソームを体内での薬物輸送システムに利用する研究をしている。リン脂質が水性媒体中で自己集合し,球状の脂質二重膜構造を取ったものをリポソームと言う。この閉じた内側に親水性,脂質二重膜に疎水性の治療薬を持たせることができ,リポソームはその性質からガンの治療薬として利用される。Dr Wafa氏のプロジェクト目的はガン治療用ナノサイズリポソーム製剤を調製すること。研究過程では最終的なリポソームサイズに対する脂質組成,バッファー,エタノール,流量等パラメーターの影響を評価する。Dr. Wafaの研究室の学生に指導を受け,研究を手伝うことが主な業務。