現地レポート
1.このプログラムを選んだ理由
私は医学部保健学科看護学専攻に進学しましたが、もともと海外や英語が好きだったため、
入学後にどの学部からでも応募できるGコースは魅力的でした。
様々な学部の学生から刺激を受けながら英語でのスライド作りやプレゼン発表など活発な授業を受講するうちに、
Gコースで出来た友達と一緒に語学留学することを1年生のころから楽しみにしていました。
タイミング良く、2年生になってコロナ制限が緩和され海外渡航もできるようになりましたが、
岡山大学グローバル人材育成院の夏季語学研修と看護学専攻の夏期集中講義(必修科目)の日程が重なっていることがわかりました。
2年生で留学したかったので、看護学専攻の専門必修科目が開講されない2学期+夏休みを活用して、
国際部窓口に紹介してもらった民間プログラムEFのプログラムから
7/2~7/30の1か月間、カナダのEFバンクーバー校へ短期語学プログラムを選んで留学しました。
EFは世界50都市に語学学校を設けているのですが、
その中からバンクーバーを選んだ理由は、同じ経験をした母からの勧めがあったのと、
せっかくなら岡山大学の語学研修プログラムにはない国へ行こうと思ったからです。
7月のバンクーバーはベストシーズンで、晴天が続き湿度も低くとても過ごしやすい夏です。
22時近くまで明るいため行動範囲や活動時間も広がり治安面でも安心感がありました。
2.留学までの準備~滞在先の様子
申し込んでから出発まで3か月もなくて少し慌ただしかったけれど、
授業コースやホームステイ先、航空券の手配も全てEF日本事務局とオンラインでのやりとりでスムーズに準備ができました。
EFでは出発前からオンライン英会話のセミナーを受講できたので週に1回以上は受講するようにしました。
現地空港からホームステイ先は往復ともEFの送迎サービスを利用しました。
到着すぐから周りに日本人が見当たらなかった心細さと翌日朝早くからの学校で
緊張と疲れと時差ボケで4日間くらい体調が優れなかったけれど、学校は休みませんでした。
バンクーバーは多国籍国家なため、インドやフィリピンといったアジア系も多く、
私のホストファミリーもフィリピンの方で、私が看護専攻で学ぶ学生であることを考慮してくれたのか
看護師経験のあるホストマザーでした。
到着してから知ったことですが、
ホームステイ先にはハウスメイトとしてフランスとメキシコからの同年代のEF留学生がいて安心しました。
個室も居心地が良く、家の中はいつも賑やかで自然と多文化交流ができました。
フランスからのハウスメイトは着いた翌日に食事の好みなどをホストマザーにはっきり伝えていて、国民性の違いを感じることもありました。
3.語学学校や休日の様子
EFバンクーバー校はダウンタウンの中心部にあり、ホームステイ先から片道1時間の通学でした。
日本より早く夏休みに入っていたヨーロッパや南米各地からの留学生がとても多かったです。
クラスは事前テストのレベルによって分けられます。
私のクラスは20人程度でそのうち日本人は3人、メキシコやフランスの子が多かったです。
活発に発言する他国の留学生に影響を受け、私も殻を破って積極的に発言できました。
ディスカッションやプレゼンがメインの授業だったおかげでクラスメイトともすぐ仲良くなり、
放課後や週末も一緒に色々なところへ出かけるなか、
それぞれの国の文化や習慣など様々なことを学ぶ良い経験ができました。
ビクトリアへの一泊旅行でさらに仲が深まり、再会を楽しみに今でも連絡を取り合う友達になりました。
学校のアクティビティで参加したカヤックでは野生のアザラシを間近で見ることができ、
バンクーバーの大自然と都市の近さを実感しました。
しかし街中ではホームレスやドラッグをしている人を見かけることも多く、
常に身の回りの安全にも気を付けていました。
留学期間は約1か月と短かったので、英語力の伸びはあまり感じませんでしたが
現地で実際に生活しながらの留学生活を通して、
初めは緊張して上手く話せなかった海外の人とのコミュニケーションにも慣れることができました。
間違っていてもとりあえず言葉にして自分なりに伝えようと努力すれば相手にも理解してもらえる、
その繰り返しの経験が大切で,そこに英語でのコミュニケーションが通じる楽しさを感じました。
4.最後に
大学のプログラムと違って一人で渡航することに不安もあり、最初はホームシックや体調不良で涙がでましたが、
バンクーバー生活が楽しくなり、最後にはホストファミリーや友達と別れるのが悲しくて涙がでました。
この経験や様々な出会いを通して視野も広がり、自分の成長や自信にもなり、
短期でも実際に海外の生活に触れることはとても素敵なことだと改めて思いました。
これからも異文化交流の機会を見つけて行動していきたいです。