墨岡由花さん | グローバル人材育成院

現地レポート

岡山大学EPOK　マヒドン大学インターナショナルカレッジ（タイ） / 文学部墨岡由花さん

1,留学先での学業全般について

授業は1コマ120分で週に2回あります。留学生は1タームにつき3～4つの授業を履修します。 1つの授業を履修できる人数が最大40人までで，岡大のように100人を超えるような大人数の授業はないため，学生の積極的な参加が求められる授業が非常に多いです。ディスカッションを頻繁に行い，それをメインに授業を行うクラスもあれば，学期末にGroup Projectやプレゼンテーションを課す授業もあります。欧米から来ている留学生はもちろんタイ人学生も積極的に発言するため，彼らの中に混ざって自分の意見を言える発言力も重要です。マヒドン大学では英語圏の大学に比べるとネイティブと会話をする機会は少ないですが，非ネイティブであるタイ人学生の英語力の高さを目の当たりにするのは大きな刺激になり，モチベーション向上にもつながりました。また，私たちと同じく英語を学んでいる立場のタイ人だからこそ，英語学習についてのアドバイスももらえるので，英語力を磨くのに適した環境だと思います。

2,留学先での生活全般について

マヒドン大学では英語が通じますが，一歩外に出ればほとんど英語が通じない環境です。タイ語を事前に勉強しておくことをお勧めしますが，マヒドン大学で開講されているタイ語の授業を履修して勉強することもできます。日常生活で使える簡単な表現を身につけておけば，タイでの生活がより快適になると思います。
また，衛生面に関しては日本のようには整っていません。ただ生ものや水道水を口にいれるのを避ける，野良犬には近づかないなど，意識して気を付けていれば問題なく生活できると思います。
生活費に関しては英語圏の大学に比べるとかなり抑えられると思います。日本食レストランなどは例外ですが，たいてい1回の食事は120円程度で手に入ります。日常的にはタクシーを利用していたのですが，初乗り約200円と日本では考えられないくらい安いです。また，ショッピングモールやスーパーに行けばたいていの日本製品を購入することができたり，日本食レストランがいたるところにあったりと，かなり日本の文化や製品の影響を受けているのもタイの特徴の一つです。さらにバンコクから車で約1時間とそこまではなれていないので，休日になれば簡単にバンコクの観光地に行ったり，数あるショッピングモールで買い物したりすることも可能なので，あまり不便を感じることはありませんでした。

3,感想／後輩へのアドバイス

タイという国は英語圏の国々と比べると，言語や衛生面等において不安に感じる点が多い場所かもしれません。しかし，そのような環境だからこそ，得られるものは多いです。長期間タイで生活すれば確実に心も体もたくましくなると思います。また東南アジアは急激に成長している地域の一つであり，タイで暮らしていてもその著し成長を感じることができます。優秀な東南アジアの学生にもたくさん会うことができ，東南アジアの持つ底力も感じました。タイだからこそ得られる貴重な経験がたくさんあるので，ぜひタイへの留学も考えてみていただけると嬉しいです。
留学は文化も価値観も全く違う環境で長期間生活するため，不安に思う方も多いかと思います。しかし，新しい環境に身を置くことで自分を大きく変えるチャンスでもあります。少しでも留学に興味があるのなら，時間がある大学生のうちに思い切ってチャレンジしてほしいです。きっと語学力以上に得られるものがたくさんあると思います。

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